微細テーパー加工技術の紹介

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テーパー加工とは

テーパー加工とは、部品や材料に傾斜やテーパ角(角度のついた面)を付ける加工方法です。
円錐状や先細り形状を作る際に使われ、主に旋盤やフライス盤などで実施されます。
機械部品の接合部や工具の先端形状など、さまざまな分野で利用されています。

テーパー加工とは

トクセン工業の微細テーパー加工技術の特徴

①様々な材質での加工
貴金属材、タングステン系、銅系など様々な材料での加工が可能です。

②高精度加工
電子機器業界において求められる厳しい寸法精度にも対応いたします。

③複雑な形状に対応
テーパー加工はもちろん、端面のR加工やフラット形状の加工も可能です。

トクセン工業の微細テーパー加工技術の特徴

弊社が得意な加工領域:テーパー長 0.5~8.0㎜、テーパー角度 2.0~15°

微細テーパー加工は、非常に小さな部品や精密機器の製造において欠かせない加工技術です。高精度な加工方法となるため、テーパー角度や寸法を微細に調整し、部品同士の精密なフィッティングが可能です。加工後の表面が滑らかで摩擦が少なくなるため、機械部品の性能向上や耐久性の向上にも寄与します。

小型部品や複雑な形状にも対応できる柔軟性があり、特に医療機器や電子機器の微細加工に最適です。高度な技術と専用の精密機械・工具が求められるため、微細テーパー加工を行う企業や職人は、高いスキルと品質管理が求められます。

微細テーパー加工技術の製造事例

微細テーパー加工技術を活用しプローブピンの製造を行った事例をご紹介します。他工法(例:電解エッチング)で製造されたプローブピンでは、電極が狭ピッチだった場合にピン同士が接触しショートするという課題がありました。弊社のテーパー加工技術を活かしたプローブピンであれば、先端形状を微細に加工できるため、ピン同士の接触を防ぐことに成功しました。

微細テーパー加工技術の製造事例
微細テーパー加工技術の製造事例

様々な材質に対応可能

その他材質につきましても対応可能な場合がありますので一度ご相談ください。

チタン

チタンワイヤは強い耐食性を持ち、比重は鉄の約半分ながら強さは鉄に匹敵する強度を持っています。当社が新たに開発した「酸化皮膜除去光沢品」は当社従来品に対して表面粗さを改良し、編み、織りなどに加工するワイヤすべり問題を大幅に改善しています。世界最細クラス0.050mmまで製作可能で、金網加工したメッシュやカードリッジフィルターに使用されています。

主に導体として使用され、銅の純度は99.9%以上のものが用いられています。導電率と熱伝導率が高く、展延性や可塑性に優れています。

アルミ

アルミは銅と同じように電力用途のケーブルに使用されます。銅と比較して重量が軽いため、長距離の送電線に使用されます。

ステンレス

ステンレスは表面に不動態被膜を形成し錆びにくい特徴からねじ用の棒から、電子部品に使用する極細線まで多様な用途で使用されます。ステンレスはCr、Niの配合量や熱処理の方法によって、耐食性、加工性、高強度、磁性有無の異なる種類が選定できます。

ピアノ線

ピアノ線は弾性率が高く、主にバネの線材として使用されています。熱処理と伸線を繰り返し、コイル状に巻き付けることによりバネを製作します。

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