極細ワイヤー(ピアノ線)の加工技術

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トクセン工業の極細ワイヤー(ピアノ線)加工技術

トクセン工業では、最細でΦ0.009 mmという極めて細い線径のワイヤーの加工が可能です。このような極細ワイヤーは、省スペース化やコスト削減といったメリットをもたらし、お客様の多様なニーズに応えることができます。

さらに、トクセン工業では熱処理加工にも対応しており、様々な硬さや特性に調整可能です。これにより、真直性の高いワイヤーの製造も可能となり、精度を求めるアプリケーションに最適です。

当社の技術は、単に線径を細くするだけでなく、断面形状を細くし、さらに異形形状に加工することも得意としています。極細平線や極細角線をはじめとした複雑な形状に対応できるため、特定の用途に応じたカスタマイズが可能です。

省スペース化の実現

限られたスペースで強度を維持することができるため、以下のような用途で活用することができます。

・コンタクトプローブの狭ピッチ化
・精密ばねやウェーブスプリングの省スペース化
・カテーテルチューブの内径領域確保や強度確保
など

コスト削減

切削、バリ取り、プレス工程の省略や歩留改善ができることや、長尺化により生産効率向上が期待できます。

・特殊断面形状ピン
・各種組付け部材 (鋼板・帯鋼加工品)

極細ワイヤー(ピアノ線)の異形加工対応

トクセン工業の得意技術である、ダイス引き抜き加工やローラー圧延加工を駆使することにより、ワイヤーの断面形状は自由自在に加工が可能です。

平線と角線の対応径は以下のとおりです。
・細平線:0.006×0.035mm~
・極細角線:0.050×0.050mm~
※0.010mm以下の領域でもさまざまな形状の加工が可能です。

●ワイヤ断面形状 例

対応可能なワイヤー材質

鉄鋼材料
・ピアノ線 (JIS:SWRS82A相当)
・SUS304、SUS316L など

非鉄金属材料
・チタン(純Ti:1種、Ti-6-4:ELI、DAT51、Ni-Ti など)
・ニッケル(純Ni、Ni-Fe、インコネル、ハステロイ など)
・銅(純Cu、Cu合金)

トスミクロン® (高強度極細ピアノ線)

世界最細レベルの線径:Min.Φ0.009mm
(偏径差:0.001mm以下、寸法公差:±0.001mm)
世界最高レベルの強度:Max.4,800MPa

【主要用途】
・精密ばね材料(コンタクトプローブ /ポゴピン、家電精密機器向け極細バネ)
・研磨用線(フェルール端子/セラミック、精密機器軸受け、宝飾品) など

ステンレス極細線

世界最細レベルの線径:Min.Φ0.009mm
(偏径差:0.001mm以下、寸法公差:±0.001mm)
世界最高レベルの強度:Max.3,200MPa

【主要用途】
・精密ばね材料(半導体,医療, 家電 精密機器向け 極細バネ)
・研磨用線(フェルール端子/セラミック、精密機器軸受け、宝飾品)
・電鋳線(半導体、医療、検査機器など)
・精密パイプ など

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半導体、通信機器、家電分野において部品の微細化が進んできており、ばねの小型化、高機能化、高精度化が求められています。トクセン工業では、さまざまな金属線を、ご要望の仕様でご提供いたします。ご使用用途、必要な特性などお気軽にご相談ください。