プローブピン製造技術の紹介(様々な材質と形状に対応)

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プローブピンとは

プローブピンは、各種電子部品の電極に接触させて導通検査を行うための検査器具です。様々な電子部品の後工程検査に使用されます。

  • ・半導体パッケージ
  • ・液晶パネル
  • ・基板
  • ・コネクタ
  • ・コンデンサ
  • ・センサー
  • ・電池

テストパッド、フラットパッド、スルーホール、リードなど測定対象物の導通部の形状はさまざまな種類があります。プローブピンの先端形状は導通部の形状に合わせて先端が尖った円錐形状のものや中央が凹んだものなど多くの種類が存在します。

プローブピンに求められる機能

プローブピンはコンタクトプローブとも呼ばれます。
プローブピンはプランジャーとバネ、バレルで構成されており、先端をプランジャー、本体をバレルと呼びます。円筒状であるバレルの中にバネが格納されており、測定部と接触するプランジャーをバネで支えています。

多数の部品の導通を確認するために端子と接触したり切り離したりを繰り返すため、接触する際の測定物やプローブへの衝撃を和らげるためにバネが付いています。バネは繰り返し荷重によりへたりが生じるため、ある一定回数に達したら交換する必要があります。へたりとは、ばねの自由長(荷重を掛けていないときの長さ)が変化して、ばねの力が弱まることです。

測定物との接触を繰り返すたびにプローブピンは上下の摺動を繰り返しますが、摺動部の摩耗を和らげるために、バレル周辺にはリセプタクルという筒状の部品が取り付けられています。
プランジャーやバレルの表面には腐食防止のため、金メッキが施されています。

トクセン工業のプローブ製造技術

異形状に対応可能

線の断面形状は丸形状だけではなく、特殊な治具を使うことで平らなものや正方形の形状に加工することができます。平線は厚みが最も薄いもので6μmから加工ができます。これは他社の追随を許さず、異形加工で高い評価を得ているトクセン工業の強みです。
トクセン工業には金属線の断面形状を複雑に変えながら伸線する「ダイス引き抜き加工」「ローラー圧延加工」があります。さらにこの2つを組み合わせることも可能です。独自のノウハウを駆使して、複雑・自在な形状を生み出しています。

様々な材質に対応可能

トクセン工業では、プランジャー用としてCu系やPd系などさまざまな材質の加工が可能です(プランジャー加工用の直線加工材の販売も可能)。
また、ばね用線材としてピアノ線やステンレス線も取り扱っています。

長寿命・高耐久

トクセン工業の製作するプローブピンは寿命が長く、耐久性が良いです。ばね用線はトスミクロンという高強度ピアノ線を使用して、最低8μmという世界最細レベルの線形に加工できます。

様々な物性(硬度、強度)に対応可能

熱処理や表面処理加工の設備が整っており、お客様が要望する物性に対応することが可能です。使用用途から最適な物性を提案することも可能です。

高精度なテーパー形状に対応可能

ミクロン単位の精度で研削・切削加工が可能です。測定する対象物に合わせた先端形状の提案と加工が可能です。

業界で唯一で材料~ピンまで一貫で加工可能

トクセン工業は、材料からピンまで自社で一貫して生産しているため、お客様のご要望に応じた仕様が実現できます。

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プローブピンにはさまざまな材質や先端形状の種類があります。必要本数や測定対象物がお分かりでしたら材質や形状、お見積りのご提案が可能です。プローブピンの選定でお困りの際はまずはご相談ください。