Special Metal Wire -Innovation leads to the future Evolution Tokusen  Kogyo is firmly committed to serving society as global experts in special metal wire.

进化”特殊金属线・・・持续通向未来的、改革的道路 Evolution 特殊金属线专家

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  • ① 大野 優人
    2008年入社
    タイヤ用線事業部営業グループ
    ソーワイヤの販売を担当
  • ② 藤原 伸彦
    1999年入社
    タイヤ用線事業部技術グループ
    ソーワイヤの技術全般を担当
  • ③ 津田 健司
    2001年入社
    タイヤ用線事業部技術グループ
    スチールコードとビードワイヤの技術全般を担当
  • ④ 今井 琢也
    2011年入社
    タイヤ用線事業部技術グループ
    メッキ工程の生産技術を担当
  • ⑤ 森岡 哲隆
    1993年入社
    ものづくり革新室グループリーダー
    トクセンの戦略策定を担当
  • ⑥ 柳田 誠
    2010年入社
    タイヤ用線事業部技術グループ
    ビードワイヤ伸線工程の
    技術・品質管理を担当
  • ⑦ 近藤 修太
    2011年入社
    タイヤ用線事業部製造グループ
    最終伸線工程の製造担当

革新的なものづくりの秘訣は
個々の挑戦と全体の連携

森岡
トクセンの「いいところ」「強み」は何だろう?
藤原
トクセンでは「この理由でこれをしたい」と言ったらまず止められませんね。 アイデアを試す機会が必ずもらえます。
柳田
設備を止めるような大規模な実験もそうですね。最初にジャブは打ちますが(笑)。製造の方にまず話して、上司を通して正式にお願いします。コミュニケーションをとりながら進めるのでスムーズに承認を得ることができます。
津田
敷地内に技術、製造、生産管理、営業とすべての部署が揃い、意思疎通を図りやすいですよね。営業が吸い上げた顧客の声も素早く社内展開できますし。
大野
営業にとっても、ニーズを技術や製造などと短時間で共通認識できるのは強み。小回りの効いた対応ができます。
近藤
製造でも、問題があれば生産管理や技術と連携し、すぐに話し合いの場を設けて方向性を決めます。
迅速に対応できるのがいいですね。
今井
スピード感に加えて、コミュニケーションをとることで「やろう!」という雰囲気ができる。だから仕事がやりやすいです。
柳田
他部署ならではの異なる視点から意見が聞けるのも参考になりますよね。
大野
ほかに、上司の指示による仕事が少ないのも特徴。自分で考えて行動するのが営業のスタンスです。

ゼロベースで考えて理想を描く。
そこからつながる技術の進化。

森岡
トクセンの未来を考えて、将来像をゼロベースから考案中です。皆が今後ほしい設備、やりたいことは何?
藤原
基礎技術開発ですね。今の基礎技術は経験を積み重ねて築かれたところもある。理論的に考え直して、経験を加えたら理想的なものづくりが可能ではないでしょうか。例えば、ワイヤは高強度になったのに、ずっとダイス形状は同じ。かなり前の設計が、高強度になった今も正しいのかどうか、見直さなければなりません。
森岡
確かに。最終伸線※1工程もずっと形が同じですね。将来、メガとかギガという高張力に対応するなら改良が求められます。
近藤
今その対応はあまりしていませんが、今後の課題ですね。
藤原
ゼロベースで考えるなら、近藤さんのやりたいことが実現できる機械だって設計可能かもしれないよ。
理想の設備があれば、自分も会社の技術力もステップアップできる。そうした夢を持つことは大切です。
津田
根本的な「ゼロベース」にしたらどうだろう。「伸線」と言った時点で、固定概念が入る気がします。まったく新しいものづくりには、既存の業界用語ではなく、原点に戻って普通の言葉を使って考えた方がいいのでは?「細くする」「撚る」というように。先入観にとらわれず「ワイヤをどう細くするか」と問う方が、革新的なアイデアが生まれる可能性があります。
柳田
工程を知らない方が自由に発想できそう。そういう意味では、今後入社する人にもチャンスは大いにあります。

「より細く、より強く、よりしなやかに」
次世代への課題

津田
代表的製品の一つ、ソーワイヤ※2 は「もっと細く、より強く」がニーズ。どんどん細くなり、0.07mmが可能になりました。
森岡
製品や設備はどうなっていく?
ソーワイヤはもっと細くなるだろうか。
大野
現在は0.07mmの線径を使うユーザーはほんの一部。今後はより細いワイヤを必要とするユーザーが増えるでしょうね。
今井
既存の設備ではワイヤが切れるリスクも高まります。
森岡
機械に細いワイヤを通す知恵も必要ってことですね。
今井
最終伸線の工程では、ワイヤにかかる負荷を減らして断線しないよう取り組んでいます。
正直、機械を扱うのは現場の人の感覚。張力は測っていますが、タイミングや微妙なバランスを取るにはコツがいるので。低張力で繰り出すシステムを組み込みつつ、既存の設備で稼働するようにしています。
津田
感覚的な技術を体系化するのは大切だけど、実際には難しい。トクセンでは既存の設備に技術を落とし込みます。それだけのノウハウと知識が社内に蓄積しているから、内製化が基本ですね。
森岡
機械の多くは一般に販売しているもの。他社と同じ機械を同じように使ったら、同じような製品しかできない。システムを内製化することで付加価値が生まれるわけです。また、ビードワイヤ※3は他社ではほとんど製造をやめましたよね。
津田
国内では十分に強みは出ています。 2015年上期は今までにない約3000トンの生産量を達成しました。今後は、海外の安価な製品とどう戦うか。輸入品に負けないのは安定した品質、これが強みです。国内でのオンリーワンから、目指すはナンバーワン!
一同
全社で培ってきた技術力で、世界ナンバーワン品質を目指していきたいですね。
  1. ※1 伸線/ワイヤやピアノ線などを作るときに金属線材料を細く強く伸ばすこと。トクセンでは直径5.5mmの金属線材料を最終的に0.01mmにまで伸線できます。
  2. ※2 ソーワイヤ/シリコンをスライスするためのワイヤ。半導体や太陽電池を作る際に必要なウェハの製造プロセスで使われます。
  3. ※3 ビードワイヤ:タイヤとホイールを結ぶワイヤ。乗用車、トラック、二輪車、航空機などのタイヤに採用されています。