プローブピン加工技術 - Niメッキ - 品質安定性と量産を可能とした技術開発

2026.04.21

技術コラム

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プローブピン加工技術 - Niメッキ - 品質安定性と量産を可能とした技術開発

プローブピン加工の中でも、高度メッキ技術は重要な役割を果たします。 本記事では、モノづくりにおいて大切な品質の安定性と量産を可能とする技術について、ご紹介します。

プローブピンって何?

プローブピンは、半導体や電子部品の導通検査に使用される微細な接触部品であり、信号の正確な伝達と安定した接触性能が求められます。これらのピンをプローブカードに組み込み検査に使用します。
一般的なプローブピンは、硬度と靭性に優れた金属材料(例:パラジウム合金、タングステン、レニウムタングステン、ベリリウム銅など)を用いて製造され、精密な切削加工や研磨、熱処理を経て高精度な形状に仕上げられます。

ピン先端の形状は、対象部品の構造に応じてストレート、円錐、段付きなどが選ばれ、接触抵抗を最小限に抑える工夫が施されています。
用途は、ICパッケージ、プリント基板、液晶パネル、センサー、コネクタなどの検査工程で広く用いられ、検査装置の性能を左右する重要な要素となっています。
近年では、微細化・高密度化に対応するため、ナノレベルの加工技術や特殊コーティング技術の導入も進んでいます。

熟練した高度メッキ技術の重要性

タングステン系材料は、ハンダ濡れ性に乏しいため、実装用途では表面へのニッケルメッキが不可欠となります。
一方で、タングステンは電解処理後であっても表面に迅速に緻密な不動態被膜を形成するため、一般的なニッケルメッキでは十分な皮膜密着性を確保できません。
そこで、ストライクメッキ浴による初期付着層の形成と、被膜形成浴を組み合わせたプロセスを採用し、不動態被膜の影響を抑制しながら、高い密着性を実現しています。
さらに、プローブピンの線径はφ0.10 mm以下と極めて細く、微小断面に対する電流密度分布の制御、温度の安定化など、熟練した高度メッキ技術が不可欠です。

まとめ

線径 φ0.10 mm(髪の毛程度)のピンにニッケルメッキを施すためには、極めて高度なメッキ技術が求められます。
さらに、これを安定した品質で大量生産するためには、単なる技術力にとどまらない、高度な工程管理能力が不可欠となります。

トクセン工業では、自社設計による設備および専用治工具を活用することで、こうした高難度要求に応え、市場が求める品質と供給体制を実現しています。
「品質を安定させたい」「これから量産を検討している」など、ご要望がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

担当事業部
機能材料事業部