2026.04.27
技術コラム

ICP(誘導結合プラズマ)分析とは、高周波電流でアルゴンガスを励起し、高温プラズマを生成することで、試料中の元素をイオン化し、発光分析する手法です。
本記事では、ICP分析装置を用いることのメリットや取り組みについて紹介します。
瀬戸内海環境保全特別措置法をはじめとする環境関連法令は、海域や生活環境の保全を目的に、排水中の有害物質規制や総量規制などが段階的に強化されてきました。
近年は環境意識の高まりや国際的なSDGsの流れを背景に、企業には単なる法令順守にとどまらず、自主的な環境管理や情報開示が求められています。違反時の社会的信用失墜リスクも大きく、正確なモニタリングや継続的な改善を通じて環境負荷を低減することが、企業の重要な社会的責任となっています。
トクセン工業では、ppb(十億分の一)オーダーの微量成分まで測定可能な高感度ICP分析装置を保有しております。
これにより、排水中の重金属や有害元素を高精度に分析でき、瀬戸内海環境保全特別措置法をはじめとする環境関連法令の厳格な規制にも確実に対応可能となっております。さらに、行政との連携・協力のもと、分析結果の活用や環境負荷低減に向けた取り組みを進めております。微量レベルの変動を的確に把握することで、環境リスクの早期発見と信頼性の高いデータ取得を実現し、企業の法令遵守と社会的責任の遂行を強力に推進しております。

ICP発光分析では、プラズマ中で原子・イオンを励起し、主に可視~紫外線領域に現れる特性発光を利用して元素を定量します。特に160~300 nmの紫外線域には多くの元素の強い特性線が集中しており、高感度かつ多元素同時分析が可能です。
一方、塩素は非金属で励起効率が低く、発光線も弱いため測定が困難とされてきましたが、高出力プラズマの安定化や光学系・検出器の高感度化、バックグラウンド低減技術の進展により、高感度ICP分析装置を用いた塩素の定量分析が可能となりました。これにより、従来は分析が難しかった水道水中の塩素についても精度よく測定できるようになってきています。
このように誘導結合プラズマ(ICP)分析を用いて、環境基準を数値で証明することは重要なことだと考えています。
トクセン工業では、製品を作る上での環境面への配慮や分析についても積極的に取り組んでまいります。製品のみならず、環境面や分析手法といったことも、お問い合わせページよりご連絡ください。