2026.04.21
技術コラム

高強度化を目指す鋼材では、わずかな組織の不均一が加工トラブルや品質ばらつきの原因になります。
パテンチングは、こうした課題を解決するために、内部の金属組織を均一かつ加工に適した状態へと整える工程です。タイヤの安全性を支える「スチールコード」は、一次焼線に加えて二次焼線の工程に進んでいきます。本記事では、二次焼線の役割とポイントを紹介します。
スチールコードとはタイヤの接地面に敷き詰められている、安全性と走行安定性を左右する重要な製品です。
二次焼線はそのスチールコードの基本性能を決定づける工程です。二次焼線の段階では最終製品の作り込みに向けて、多様な線径のワイヤを一括で処理します。
また、二次焼線工程とメッキラインが1ラインで構成されているため、熱処理条件とメッキ条件を線径の異なるワイヤそれぞれに設定するという複雑な工程です。
二次焼線工程では、後工程であるメッキの析出速度を加味しながら、線速を設計します。この線速をベースにさまざまな線径のワイヤに対して熱処理条件を決定します。このため、各加熱ゾーンの温度設定は非常にシビアで高い工程管理能力が必要となります。加えて、ワイヤの焼けた色を目視で確認しながら、熱処理の良し悪しを判断する熟練工の感覚も工程管理には重要なファクターです。

二次焼線のあと、物性を決定する工程はありません。この工程が最終製品であるタイヤの安全性(強度)を担保する工程と言っても過言ではありません。トクセン工業では最新の技術、そして日々のオペレーションと工程管理で自動車の安全走行を支えています。

スチールコードに関すること、また、「パテンチングの技術を自社製品に応用できないか」等の新たなニーズがございましたら、ぜひ下記よりお問い合わせください。