真直・テーパー線の特徴と役割

2026.04.01

技術コラム

  • #テーパー加工
  • #真直・テーパー

真直・テーパー線の特徴と役割

低侵襲医療の現場では、細く複雑に分岐した血管内を正確に進むための高度な操作性が求められます。その中核を担うのが、医師の手元の動きを先端へ正確に伝える「ガイドワイヤ」です。
本記事では、ガイドワイヤの性能を支える真直テーパー線の特長と製造技術についてご紹介します。

ガイドワイヤに求められる性能

近年普及している内視鏡手術ではガイドワイヤと呼ばれる医療器具が用いられます。
ガイドワイヤは細く入り組んだ血管内を進んでいき、患部まで一番手で進んでいきます。
その際、医師は枝分かれした血管の分岐点で行く先を選択し、ガイドワイヤを操作します。そのため、ガイドワイヤは医師の操作を先端に伝える特性を備えている必要があります。
また、ガイドワイヤは真直加工で真っすぐにされたワイヤが使われており、そのワイヤは部分的に異なった特性を持つように加工されます。

部分的に異なる特性
ガイドワイヤに用いられる真直線は、真直加工により曲がりのないまっすぐにされたワイヤに、異なった径やテーパ(円錐)形状を作製することで、手元は太い径で強くて曲がりにくく、先端は細くしなやかに、一本のワイヤで部分的に特性を変化させることが可能です。
そうすることで血管のような細く入り組んだ管の中を進んでいくことが可能になります。
また、形状は先端側から太くしていくのみならず、先端は元の太い線径のままで、後端に向けて細くしていき、更に後端に向けて太くしていくなど、対応できる形状は多様です。

真直テーパー線を製造する技術

真直線の製造
真直テーパー線を製造する技術は、まずは、別のコラムで書いている真直線の製造が重要です。
https://sunrise-harimanics.work/journal/technology/straight/

断面積比で98%程度まで加工が出来る真直ワイヤがあるからこそ製造可能になります。
そして、形状を作製する加工ですが、砥石と呼ばれる、小さな砂粒(砥粒)が円盤状に固められた加工工具を使う研削加工で行います。
砥粒を使う身近なものはサンドペーパーを見聞きされたことがあると思います。サンドペーパーに付いているザラザラしたものが砥粒で、それを円盤状に固めたものを加工工具に使用します。

研削加工と真直加工が作る高性能真直テーパー線
トクセン工業が誇る真直線と、研削加工技術が重なり高精度な形状の真直テーパー線が作り上げられます。当社が製造する真直テーパー線は下図の様に高い回転伝達性を有しています。
回転伝達性は一端を回転させた際に反対側の一端が同調して回転することを示しています。
競合他社のサンプル結果と比較すると、トクセンの結果が理論上の回転(1:1で回転する)線上にあり、優れていることが示されています。

高性能真直テーパー線が支える低侵襲医療

当社が作る高性能真直テーパー線は医師の精密なコントロールをガイドワイヤの先端まで伝達を可能にし、患部までの到達をスムーズにすることが出来ます。
そうすることで、治療時間の短縮されることが考えられ、患者さんの身体的負担が軽減されると考えられます。
トクセン工業の高性能真直テーパー線が、低侵襲治療を支えています。

担当事業部
ライフサイエンス事業部