伸線加工とは?原理と工程・特徴を解説

2026.07.08

技術コラム

伸線加工とは?原理と工程・特徴を解説

伸線加工とは、金属線材をダイスで引き抜いて細くする加工方法です。伸線加工は鋼線やステンレス線の製造に広く使われ、強度や精度を高められる技術です。複数工程や焼鈍を組み合わせることで、高品質な線材が実現されます。伸線加工について、基本的な仕組みや特徴を分かりやすく解説します。

伸線加工とは

伸線加工は、金属線材をダイスと呼ばれる精密工具に通し、引き抜くことで線径を細くする塑性加工技術です。当社では主に鋼線やステンレス線を加工し、工業製品から医療用線材まで幅広い分野に製品を提供しています。加工時には最適な潤滑剤を使用し、優れた表面品質と高い寸法精度を実現しています。伸線加工は複数工程で行われます。材料は加工硬化により強度が向上する一方、延性が低下するため、必要に応じて焼鈍(なまし)処理を実施し、材料特性を最適化します。トクセン工業では、材料ごとの特性や用途に応じて伸線工程と熱処理工程を設計し、高い強度、優れた延性、安定した寸法精度を両立した製品を提供しています。長年培った技術とノウハウにより、お客様の高度な品質要求に応えています。

ポイント

・ダイスを用いて金属線材を引き抜き細径化する加工技術
・加工硬化により強度が向上するが延性は低下する
・焼鈍処理により延性を回復し特性を最適化
・潤滑剤の使用で表面品質と寸法精度が向上
・複数工程設計により用途に応じた特性を実現

よくある質問

Q. 伸線加工とは何ですか?
A. 金属線材をダイスに通して引き抜き、細くする塑性加工方法です。

Q. 伸線加工のメリットは何ですか?
A. 高い寸法精度、優れた表面品質、強度向上が得られる点です。

Q. 伸線加工でなぜ焼鈍が必要なのですか?
A. 加工硬化で低下した延性を回復し、次工程や用途に適した特性にするためです。

Q. どのような材料に使われますか?
A. 鋼線、ステンレス線などの金属線材に広く適用されます。

Q. 圧延や押出しとの違いは何ですか?
A. 伸線加工は引き抜きによる細径化で、圧延や押出しは圧力で形状を変える加工です。

関連用語

・ダイス
・加工硬化
・焼鈍
・塑性加工
・冷間加工
・潤滑剤
・線材
・引抜加工
・寸法精度
・表面粗さ

関連工程

伸線加工は、材料準備 → 潤滑処理 → 伸線 → 中間焼鈍 → 最終仕上げという流れで実施されます。
熱処理工程(焼鈍)と密接に関係し、加工と熱処理を組み合わせて最適な機械特性を実現します。また、後工程としてめっき加工などの表面処理が行われる場合もあります。

関連製品

トクセン工業では、伸線加工技術を活用し以下の製品に展開しています。
・タイヤ用スチールコード用線材
・ばね用鋼線
・医療用細径ワイヤ
・高強度特殊鋼線
・精密機器用線材

まとめ

伸線加工は金属線材を細くしながら強度や精度を高める重要な加工技術です。加工硬化と焼鈍を組み合わせることで、強度と延性を両立できます。多工程設計により、幅広い産業分野で高品質な線材を提供できる点が大きな特長です。

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